塩素系で殺菌・漂白する?
カビの胞子の直径は3~10μm(0.003mm〜0.01mm)ととても小さくて肉眼では見ることはできません。このとき既に色が付いているのですが、小さすぎて誰も気が付きません。
では、いつカビが黒いことに気が付くかと言うと、カビが新たに次の胞子を空気中にばらまくときなのです。
カビの成長は、空気中に漂っている胞子が落ちて、水分と栄養があれば、2〜3日で菌糸を伸ばします。そして、1週間程で数億を超える胞子を作ります。数億個…ここまで増えて初めて『黒い』ことに気が付くのです。
元々白いところに、黒いものがあればなんとかして取り除きたくなるもの。それがカビとわかればなおさらです。黒いものを白くするときには『漂白剤』が有効です。
そこで、市販されている一般的な『カビ取り剤』の主成分には、漂白能力が高く殺菌効果もある、塩素系の次亜塩素酸ナトリウムや次亜塩素酸塩などが使われているのです。
カビは漂白されて色がなくなり、見た目がきれいになります。そして、殺菌効果でカビを全滅……となればいいのですが、残念ながらそう簡単にはいきません。
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